TebisのCNCシミュレーターを用いて、NCプログラミング環境で、全てのコンポーネントによるNC加工を完全に計画、プログラミング、そしてチェックすることができます。そのための条件: 全ての機械、工具、ユニットそしてクランプが、実物そのままにあらゆるコンポーネントを備えたバーチャルモデルとしてバーチャルの製造環境に保存されています。こうして、NC出力の前に干渉の可能性およびリミットスイッチの問題が検知され、修正されます。ポストプロセッサーとの同期化あるいは、工作機とのネットワーク化は必要ありません。時間とコストがかかるテストプロセスが不要になります。Tebisのシミュレーション技術で、複数の機械操作と、少人数による製造の基盤を構築できます。
Tebisでは、お客様独自の製造環境のコンポーネントを全て、実物そのままにバーチャルのプロセスライブラリーに再現することができます。機械ライブラリには、様々なメーカーの、1,400台を超えるバーチャルの加工機モデルが、3,700通りのバリエーションで用意されています。市場に流通する全ての加工機コントローラーおよび、あらゆるタイプの加工機に対応しています。旋削・切削加工機、メインスピンドルとカウンタースピンドルを備えた旋盤、深穴加工機、追加軸を有するロボット等といった多機能加工機や、複雑な多軸加工機も実物そのままに再現します。お客さまが個別に設定した調整内容も、私たちが現場で直接デジタル化いたします。私たちが、ポストプロセッサーおよびバーチャルマシンを完全に組み立てて写し取ります。
HPCカッターや複合Rの異形工具、そしてその治具まで含めた任意のツールアセンブリを、工具ライブラリーにそのまま完全に再現します。もちろんゼロポイント・クランプシステムや、ジョーチャック、ステディレスト、テールストック等のユニットも含まれています。NC出力の前にツールパスを確実に確認して修正できる理由は、完全なライブラリーと、極めて実物に忠実なバーチャルモデルにあります。
お客様の設備の中から、最適な加工機、マシンヘッド、クランプ、スライドテーブル、ユニット、そして工具を選択します。出力座標を指定し、この値をセットアップのためにNC出力に取り込みます。これだけで、必要な全体の作業量が分かります。そして、NCプログラミングを開始する前から干渉を検知し、回避することができます。特別な計画機能を使用して、バーチャルの加工機上で直接、深溝、深穴、そしてアンダーカット等の難しい箇所に沿って工具を動かすことが可能で、干渉の可能性がある場合はそれを表示させることができます。正確なCNCシミュレーターのおかげで、最初から可能な限り短い工具が選択できるようになるため、早い送り速度で製造にメリットをもたらします。
プロセスの高い安全性: 全ての位置、軸の動き、トラバース、加工ピッチ、コンポーネントまで含めた、あらゆる加工状況を完全にチェックします。
ツールセットの干渉やヘッドの干渉、またはリミットオーバー等、全ての干渉を分かりやすくまとめて一覧に表示します。実践現場に即して、検出された干渉を受け入れるのか、あるいは回避するのかを自分で決定できます。加えられた変更はツールパスに保存され、ポストプロセスの際にアウトプットされます。
加工状況に応じて、NCプログラミングの最適化のための様々なオプションをご用意しています。工具、加工機あるいはヘッドの交換、セットアップ位置の変更、軸の対話的な回転または、ヘッドの傾斜を変更することができます。
尚、干渉チェックはバックグランドで実行できます。同時並行で複数のプログラムを作成することができます。
現場においても、CNCシミュレーターは必要不可欠です。機械オペレーターは、素材形状および製品形状、セットアップ、そして使用工具に関する情報を入手できます。例えば、機械の故障や工具の欠如が理由で、直前にもう一度加工内容を調整しなければならなくなった場合でも問題ありません。送り速度やスピンドルの回転速度、セットアップや作業順序などの技術データを、迅速で簡単に変更できます。変更が加えられたツールパスに関しては、ワンクリックでもう一度干渉チェックが行われ、統合されたポストプロセッサーを介して出力されます。